気候変動に関連するリスクと機会
気候変動問題に関して、金融機関は自社の事業活動に起因する直接的な影響にとどまらず、投融資先の企業やプロジェクトに起因する間接的な影響について、より多くの責務を負っているといえます。
たとえば、中長期的気候変動により、自然環境や社会インフラ、お客さまの資産などに物理的被害が及ぶリスク(物理的リスク)、政策変更や、気候変動に対する金融市場の選好、社会通念の変化、技術革新などによる低炭素社会への急速な移行が起こるリスク(移行リスク)が増加することにより、当グループの業績や財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。具体的には、自然災害により与信先の信用状況や担保資産の価値が悪化するリスク(物理的リスク)や、低炭素社会への急速な移行に対応できず、業績が悪化したり、二酸化炭素を多く排出する企業が発行する有価証券や当該企業向け貸出金などが下落するリスク(移行リスク)などにより、当グループの信用ポートフォリオに悪影響をもたらしたり、当グループの保有資産の価格が下落することにつながります。
他方、ビジネスモデルに脱炭素社会への移行を組み込むことが企業の成長戦略において重要な要素となります。
①定点分析と、②後の気候変動に関するシナリオに基づく移行経路分析の詳細についてはTCFDレポート2021/2022の第2章に記載しています。
気候変動に関連するリスク
リスクのカテゴリー※ | リスクの概要 | 気候変動に関連するリスクの特徴 |
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移行リスク |
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物理的リスク |
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気候変動に関連するビジネス機会
ビジネス機会のカテゴリー※ | ビジネス機会の概要 | 気候変動に関連するビジネス機会の特徴 |
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資源効率、エネルギー源、製品・サービス、市場、回復力の機会 |
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※TCFD提言による区分