企業価値の向上に向けて
1.ステークホルダーの皆さまからの支持
環境不動産への取り組みについて、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視するステークホルダーからの支持を得ることができます。GRESBやコーポレートガバナンス・コードのほか、SDGsに沿って環境不動産の取り組みを示していくことも、グローバルなメッセージとして極めて有効になるものと考えられます。
三井住友信託銀行では、環境不動産への取り組みが有利な調達にもつながるよう、グリーン・ファイナンスの商品化を進めており、その適格資産等の基準として、CASBEE-不動産認証を活用しています。
2.社員の皆さまからの支持
環境に配慮したビルは、その断熱性の高さ、豊かな自然光・自然換気の導入、きめ細かい空調・照明の制御、緑豊かな外構などにより、そこに働く人の健康性や知的生産性を高める可能性があり、社員の皆さまのモチベーション向上や社員採用の優位性につながります。
3.コミュニティからの支持
ヒートアイランド抑制、景観向上等、環境不動産の取り組みには地域環境向上につながる要素が数多くあり、企業市民としてコミュニティからの支持を得られやすくなります。
三井住友信託銀行の主なグリーン・ファイナンス(環境不動産関連)
商品名 | 想定投資家 | 契約形態 | 資金使途 | 金額(予定) |
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UURグリーントラスト | 事業法人、健康保険組合、学校法人、生命保険会社等 | 受託者(三井住友信託銀行)とユナイテッド・アーバン投資法人との金銭消費貸借契約 | グリーンビルディングの新規取得資金およびグリーンビルディング取得資金のリファイナンス | 100億円 |
ユーロ建てグリーンボンド | 欧州ESG投資家等 | 償還期間2年の変動利付環境債 | 既存または新規の適格グリーン事業に対するファイナンスおよびリファイナンス | 5億ユーロ |
イオンリートグリーントラスト | 事業法人等 | 受託者(三井住友信託銀行)とイオンリート投資法人との金銭消費貸借契約 | グリーン適格資産に係る取得資金、借換資金等への充当 | 33億円 |