2020年3月

ポジティブ・インパクト評価(要約)

東洋アルミニウムは、2031年に創立100周年を迎えるにあたって、社会の変化を読み取り、オンリーワン企業として業界を牽引していくためには、サステナビリティの観点を持つことが必要不可欠であるとの考えに基づき、特定したマテリアリティ(CSR重要課題)から発想を得て事業展開をするために、それらに紐づいた東洋アルミグループ・サステナビリティ・ビジョンを策定している(図表①)。

東洋アルミニウムは、2017年にマテリアリティを特定後、継続してマテリアリティの検討を行い、現在5つのマテリアリティに取り組むこととしている(図表②)。

本評価においては、マテリアリティのうち「①未来を創るイノベーション」「②環境保全」「③多様な人財の活躍」の領域における活動により生み出されるインパクトが環境、社会、経済の3つの側面に対して及ぼすプラスとマイナスの影響について特定し、KPIを設定した(図表③)。

図表①:サステナビリティ・ビジョン

図表②:マテリアリティ

図表③:ポジティブ・インパクト・ファイナンス契約時に設定した目標と指標(KPI)

テーマ 内容 目標と指標(KPI) SDGs
未来を創るイノベーション
自社独自技術を活用したSDGs貢献に資するアルミ箔、アルミパウダー・ペースト等の製品開発・販売(自動車部品軽量化への貢献、食品包装材提供による食品ロス削減等)
  • 2031年にSDGsに貢献する製品売上高3倍に増加(2019年度比)と事業化2件
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
13 気候変動に具体的な対策を
環境保全
  • 事業活動からのCO2排出量削減
    (エネルギー見える化等)
  • アルミリサイクルシステム構築
  • 2031年におけるCO₂排出量を30%削減(2013年度比)
  • アルミリサイクルの一般化
12 つくる責任 つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
多様な人財の活躍
多様な人財が活き活きと活躍できるための施策の実施と環境を推進
  • 2031年に新規採用における女性比率30%
  • 2031年に70歳定年制を中心とした制度の整備完了
5 ジェンダー平等を実現しよう
8 働きがいも 経済成長も

上記KPIのモニタリング状況

目標と指標(KPI) 2019年度実績 2020年度実績 2021年度実績 2022年度実績
1
未来を創るイノベーション
  • 2031年にSDGsに貢献する製品売上高3倍に増加(2019年度比)と事業化2件
  • 各事業部がSDGsに貢献する製品を選定
  • 事業化の目途1件以上
  • SDGs貢献製品売上金額105%(2019年度比)
  • 事業化の目途:1件
  • SDGs貢献製品売上金額:119%(2019年度比)、114%(前年度比)
  •  
  • 事業化の目途:1件
  • SDGs貢献製品売上金額:98.8%(2019年度比)
  • 事業化の目途:1件
2
環境保全
  • 2031年におけるCO2排出量を30%削減(2013年度比)
  • アルミリサイクルの一般化

2022年度に、2031年度目標を30%から40%に引き上げを実施。

  • CO2排出量を6.1%削減(前年度比)
  • ステークホルダーとの対話開始
  • 16%削減(2013年度比)
  • 食品メーカーと連携した試行等を実施。引続きステークホルダーとの連携・対話による検討を継続。
  • CO2排出量を15.3%削減(2013年度比)
  • 医薬包材の工程屑のアルミニウムリサイクルテストを開始。
  • CO2排出量を23.2%削減(2013年度比)
  • 一部のお客さまの余剰材の再生を開始。加工箔からアルミニウムを抽出する技術の開発開始。
3
多様な人財の活躍
  • 2031年に新規採用における女性比率30%
  • 2031年に70歳定年制を中心とした制度の整備完了
  • 新規採用における女性比率40%
  • 65歳定年延長に向けた制度検討を開始
  • 新規採用における女性比率:27.2%(2020年度)
  • MX(management transformation)プロジェクトの推進・定着・キャリア開発支援の基盤整備を進めており、MXプロジェクトを土台に65歳定年制についても継続検討中
  • 新規採用における女性比率:56.3%(2021年度)
  • 昨年度より発足したMXプロジェクトを土台として段階的に65歳定年制の検討を進めていく方針。
  • 新規採用における女性比率:41.6%(2022年度)
  • 段階的な定年引上げの検討。

プレスリリース

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