女性活躍推進
女性活躍推進の取り組み
当グループは、「個々人の持てる力を最大限に生かすために、能力に応じた適材適所の配置を進めていく企業」として、性別にかかわらず能力本位で管理職に登用しています。
活躍領域を広げ、多様な業務にチャレンジできる配置を幅広く行っており、研修のみならず、異動・配置・業務アサインを通じて成長の機会を提供しています。
数値目標の設定
当グループは、2025年3月末までに「課長・チーム長以上のラインの管理職につく女性」を20%以上とするKPIを設定し、「2030年30%へのチャレンジ」に賛同しました。
「2030年30%へのチャレンジ」とは、経団連が「2030年までに役員に占める女性比率を30%以上にする」という目標に向けたムーブメント形成を目的として会員企業に賛同を呼びかけたものです。
三井住友トラストグループのKPI(対象期間:2022年4月1日~2025年3月31日)
2024年9月末 | 目標 | |
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課長・チーム長以上のライン管理職につく女性の比率 | 19.4% | 20.0% |
三井住友信託銀行の一般事業主行動計画(計画期間:2024年11月1日~2028年3月31日)
2024年10月末 | 目標 | |
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課長以上のラインのポストにつく女性の比率 | 22.9% | 26%以上 |
マネジメント業務を担う女性の比率 | 32.8% | 34%以上 |
三井住友信託銀行では、意思決定ラインにおける女性を増やすことを目的に、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画として、上記の目標を掲げています。
同時に、性別に関係なく家事・育児に参画し、キャリアとの両立を実現できる風土醸成が不可欠です。そのため、雇用環境の整備に関する目標として、「男性社員の育児休業等の平均取得日数:30日以上」「年間平均有給休暇取得日数:21日以上」を併せて掲げています。
女性の管理職登用を意識した人材育成
女性の着実なキャリア形成を支援
三井住友信託銀行では、女性社員のキャリア形成にとってターニングポイントとなるタイミングにあわせ、主体的なキャリア形成を考える機会提供とネットワーク構築を目的とした研修をきめ細やかに実施しています。各事業では外部講師や先輩社員の講話を参考に、自らの中長期的なキャリアを自律的に考えるキャリアデザイン研修を実施、ライフイベントによる影響を受けやすい女性社員の悩みに寄り添い、人生設計の一環としてキャリアをデザインする機会を早期に提供する取り組みを行っています。また、課長登用の一歩手前の女性社員に対して、リーダーシップ研修を実施し、管理職になることへの不安やプレッシャーを払拭し、自分らしい管理職像を描き能力を発揮することで、さらなる上位職を目指せるよう、成長をサポートしています。
パイプラインの策定、サポーター役員制度
三井住友信託銀行では、各事業における計画的な育成を図るための「パイプラインモデル」の策定や女性リーダー層を対象とするゼミ、自律的なキャリア形成を目的にした研修等、「人材育成No.1」と「人材活躍No.1」を目指し、女性のマネジメント登用を見据えたさまざまな研修を行っています。さらに、今年度から「幅広い経験」「幅広い知識」「幅広い人脈」を補完し成長する機会として、次世代の幹部候補女性に役員自らがメンタリングを実施のうえ様々な経験を積むサポートを行う「サポーター役員制度」を導入しました。
また、活躍領域を広げ、多様な業務にチャレンジできる配置を幅広く行っており、研修のみならず、異動・配置・業務アサインを通じて成長の機会を提供しています。
三井住友信託銀行の社員数、新卒採用者数
合計 | うち女性 | うち男性 | |
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社員数(2024年3月末) | 13,848人 | 7,955人 | 5,893人 |
新卒採用者数(2024年度) | 409人 | 205人 | 204人 |
三井住友信託銀行の女性役員・管理職の状況
2022年3月末 | 2023年3月末 | 2024年3月末 | |
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①役員 | 6人(8.2%) | 7人(8.8%) | 8人(10.3%) |
②部長級のポストに就く女性 | 15人(5.8%) | 14人(5.1%) | 17人(6.5%) |
③課長級のポストに就く女性 | 178人(14.5%) | 188人(15.1%) | 212人(17.0%) |
④課長以上のラインのポストに就く女性(②+③) | 193人(13.0%) | 202人(13.3%) | 229人(15.2%) |
⑤マネジメント業務を担う女性 | 1,792人(28.3%) | 1,963人(30.0%) | 2,105人(31.6%) |
※カッコ内は女性比率です。①は執行役員含む⑤は④含む係長級以上の女性管理職
社外ネットワークの活用と役員との対話
異業種交流による視野の拡大や自分のキャリアを客観的に見つめ直す機会として、他社との共同イベントへの派遣を行っています。また、会社主催のイベントや研修だけではなく、営業店部においても、取引先企業等の女性社員との交流を図りながら、自らのキャリアを考える機会とする活動を行うなど、ボトムアップで女性活躍推進に取り組んでいます。
さらに女性社員の育成には役員も積極的に関わり、役員と直接対話し経営の視点や女性社員への期待事項を伝える役員ゼミを実施しています。役員ゼミの中には、育児中の女性社員も参加しやすいランチタイムに行うなどの工夫をしているものもあり、女性社員の成長に資するようさまざまな機会を提供しています。
役員・マネジメント層への研修
女性が活躍する環境を整える上で鍵になるマネジメント層の意識改革を推進するため、三井住友信託銀行では管理職向け研修にアンコンシャス・バイアスや女性の健康課題に関するテーマに取り入れています。また、若手社員やグループ会社の女性マネージャー、他社でダイバーシティ推進経験のある社外有識者などから、女性活躍についてそれぞれの立場から提言を行う場を設けるなど、役員のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンへの理解を深める取り組みも行っています。